何故28日に日経平均は600円高したのか、これからの6月相場は期待大

5月28日金曜日の日経平均株価は600円高して、29100円となりました。

さて、その原因は一体何だったのか。

同日(翌日朝)のニューヨークダウは64ドル高(0.19%)、ナスダック指数13748ポイント(0.09%)、S&P500指数4201ポイント(0.08%)と僅かな上げに留まっています。

では何故日経平均株価だけが2%を超える大幅高となったのか。

それは、29日はMSCI(モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル)の指数から日本株29柄除外された事によるヘッジファンドの買いが売りを凌駕したからだと推測します。

28日の東証の売買高は5兆5900億円も出来ており、同日の空売り比率43%であり昨日だけで2兆6000億円の売り物が出た訳です。

MSCIの銘柄入れ替えによる需給面の売り物は5000億円~6000億円と言われていましたが、実にその5倍にあたる売り物が特に15時の引け際1分間に出来たのです。

MSCIで今回除外された銘柄は29銘柄でしたが、ほぼ全ての銘柄が発表後に売られていて、かなり下げていました。

しかし、28日当日の引け際1分前には揃って大量の空売りが入り大幅に値を崩した後、引け大量の成行買戻し注文が入り出来高伴って上げております。

この引け際の1分間の売りと買いで、今回MSCIから除外された銘柄の多くでヘッジファンドは鞘を稼いだと推測されます。

ただし、大量の空売り注文はまだ相当数抱えたままの状態が続いているようで、現在の株価で買い戻したのでは含み損が大きい額では有りませんが、出る状況になっています。

今月の11日~13日はヘッジファンドが売り崩しに成功しましたが、今回はヘッジファンドの中でも売られ過ぎた株を買いに回った所があり、買い方が売り方を凌駕した訳です。

つまり売り方に回ったヘッジファンドがあった一方で、買い方に回ったヘッジファンドも有り、2兆6000億円の売り物を全て吸収してしまったという訳です。

ヘッジファンドの運用資金は410兆円あると言われていますが、日本市場全体は2兆円~2兆5千億円程の市場規模であり、ファンダメンタルなどに関係なく動かされているのです。

私は、これからの日本株は徐々に大相場を形成していく段階にあると思っていますが、コロナワクチンの接種率の低さ等から、今月はヘッジファンドに一時的に売り崩されました。

しかし、その売り物の買戻しが徐々に入り、昨日はヘッジファンドの大量の買いが入って逆の現象が起き600円高したという訳です。

恐らく、この600円高で、2月26日に30年ぶりの高値となった2月16日の30467円以降の今年の安値は5月13日の27448円で確定したと思われます。

コロナワクチンの大規模接種会場も稼働を始め、遅れていたワクチンの接種率もようやく10%に到達したようです。

JALやANAの航空株やJR等の鉄道株もこのところ大幅に値を戻して来ました。

この辺りの銘柄群にはまだまだ上昇の勢いは続くと予想致します。

また、一時はスピード違反的に買われたハイテクグロース株もかなり値幅調整が進み、今後の成長性を勘案するとこれから本格的な上昇が期待されます。

また、史上最低の低金利下に苦しんでいた大手銀行株なども、収益構造を抜本的に見直し低金利下でも収益が上がる構造へ改革を断行しており、今後の上昇が期待できます。

今年に入ってからのハイテク株の調整の要因に米国金利の上昇とFRBによるテーパリング(金融緩和の縮小)があげられます。

それは、鉄鉱石や銅価格をはじめとした非鉄金属、トウモロコシ等の穀物価格の上昇によるインフレ懸念が台頭し、物価上昇が一時的に起きて実質金利が上がった事が要因です。

ここで、アメリカで毎日のように話題に上っている長期金利の求め方を解説しておきます。

長期金利(名目金利)=実質金利+期待インフレ率(国債金利-物価連動債)

物価連動債とは、あらかじめ決められた金利で例えば10年満期の債券で金利が1%のものであれば、10年後に元本の1%×10年分の10%の金利が受け取れるものです。

従って、物価が下落した場合など金利が低下した場合のヘッジとして使われています。

この物価連動債は日々売買をされていて、例えば100ドルで物価上昇率が1%の物価連動債を110ドルで買った場合には、この債券は発行時には100ドルであった為、10年後の物価が2%上昇していても110ドルしか受け取る事が出来ません。

従がって、物価連動債の利回りは、2%物価が上がっていれば

(100ドル-110ドル)÷110円 × 100 となり利回りは-0.9%となります。

つまり、物価連動債の利回りが世間で言われている実質金利になる訳です。

ここで期待インフレ率の計算方法は

期待インフレ率=名目金利(長期金利)-実質金利(物価連動債)

となる訳です。

FRBあるいは日銀が目指しているのは、長期金利(名目金利)2%の水準であるのは周知の事実です。

ですが、リーマンショック以来実質金利が急低下していきましたが、トランプ減税により実質金利が上がった為に一時FRBは2%まで国債金利を引き上げていました。

しかし、ご存知のように2020年に新型コロナショックが起きて、実質金利が急低下した為、FRBは大規模金融緩和をして国債金利を大幅に引き下げました。

そして現在も長期金利を2%に誘導しようとしている訳です。

ところが、コロナ後の経済のV時回復により鉄鉱石や非鉄金属、穀物、原油などの相場が値上がりを続け、実質金利が急上昇し一時は2.8%位にまで上昇していました。

つまり、FRBの国債金利は-0.9%ですから、実質金利の2.8%をプラスすると、1.7%という計算になり、このまま実質金利が上昇すると、長期金利は2%を超える状態でした。

そこで、長期金利の上昇に弱いグロース株が日米ともに売られたという訳です。

現在、鉄鉱石や非鉄金属、穀物を大量に消費しているのは中国です。

中国がコロナ危機からいち早く脱出して、大量の資源を輸入して物価が急上昇していた訳です。

中国としても、原材料品が値上がりし、家畜の餌である穀物の値上がりが続くと、やがては豚肉の上昇も起こり、物価全体が押し上げられるという危機感を持った訳です。

そこで、鉄鉱石や非鉄金属、穀物などの値段を下げる為に、上海市場などの中国本土市場で、先物市場の証拠金の倍率引き下げや担保制度の廃止等の強引な規制が実施され価格が一時的に下がった訳です。

鉄鉱石や非鉄金属や穀物などの先物価格はロンドン市場やアメリカ市場で決定します。

よって、中国で安くなったものを買い、ロンドンやアメリカで売るという裁定取引が行われ結果的に、実質金利が下がり長期金利も一時は1.5%台にまで下がりました。

そして、その後も1.6%台で安定的に推移して、特にナスダック市場等のグロース株が値を戻したという訳です。

それを受けて日本市場では、鉄鉱石や非鉄金属株等は価格の値下がりと共に短期間にですが売られたという訳です。

しかし、中国が鉄鉱石や非鉄金属、穀物などを大量輸入している実態には何の変化も無く、また28日の日経平均株価の上昇と共にそれらの価格もまた戻しています。

更に、40%を超えると値下がりをする傾向が強い、日経平均株価の空売り比率も、28日には35.9%と急落しております。

また、一定期間の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った数値に100をかけた騰落レシオは、100を基準として下に行く程売られ過ぎ、上は買われ過ぎのサインです。

この騰落レシオが4月21日以降80ポイント台で推移しており、28日は86.6となっています。

これは日足で25日間の騰落レシオですが、今年に入って90を割っているのは現状だけです。

つまり、この状態は近い将来大きく相場が上がる前兆とも見て取れます。

ここで、この8か月間続いているアノマリーがあります。

それは、月末の営業日の株価が8カ月連続で値下がりしているという事実です。

その原因は、ファンドのポジション調整等と関係しているのだとは推測されますが、実際の原因は良く分かりません。

しかも、今から大相場が始まろうとしている直近の5月の31日の株価が下がるとは何とも言えない状態です。

また、5月28日の日経平均の先物の引け値は119円安の29029円となっています。

5月30日はともかく、5月31日の月末営業日に株価が下げるようだと、その時は大きな買いのチャンスとなるのではないでしょうか。

個別には、28日に上げた銘柄群の中から選ぶのが無難でしょう。

しかし、私は得意の日経平均連動型のレバレッジの効いた投資信託を買うことで、個別事情のリスク分散を今回はしたいと思っております。

つまり、31日の終値が下がりそうであれば、14時50分まで注文が可能な、SBI-SBI日本株4.3ブル(個人の好みの問題です)を買いたいと思っています。

株価が10%上げれば、43%値上がりするハイリスクハイリターンの商品です。

また、以前にも紹介しましたが、ザラ場でデイトレードをしたい方は日経平均ブル2倍上場投信(1579)を売買するのも良いでしょう。

この場合、株価が下がりそうだと思えば、日経平均ベア2倍上場投信(1360)を両建てしておけば、リスクはヘッジできます。

相場にトレンドが出てきた時にどちらかを売却するという投資方法も有ります。

今回のような相場が大きく動きそうな場合は、個別株を売買するよりもリスクは少ないと考えております。

ただし、含み損を抱えた空売り玉をヘッジファンドがまだ相当数抱えている事は頭の隅に入れておいた方がいいと思います。

今回の600円高でトレンドは変わったと確信しておりますが、6月の第二金曜日にはメジャーSQが控えております。

6月の第一週位までは平均株価は上がると思っていますが、5月と同じくSQの3日前位からは用心しておいた方が安全だとも思っています。

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