中外製薬は業績が回復しているのに、株価が低迷しており割安感が高い

中外製薬は6月29日に「抗体カクテル療法」という点滴薬を、新型コロナウイルス感染症の治療薬として厚生労働省に承認の申請をしたとの報道がなされました。

その結果、29日の中外製薬の株価は、大きく値を飛ばし、4610円で寄付き4640円まで値を飛ばしましたが、今回の報道が織込み済であったとの観測から4400円で引けております。

今回の「抗体カクテル療法」という点滴薬は、コロナ感染という異常事態を受けて、異例の審査期間を短縮しての「特例承認」を適用するよう会社側では求めているようです。

この薬は、新型コロナに感染後から回復した方々の抗体を採取して利用するなどの方法で製造した「人工抗体」を二種類組合せたもののようです。

米製薬企業のリジェネロンが既に開発をしており、昨年には新型コロナに感染したトランプ前大統領に投与した事でも良く知られているものです。

海外で行なわれた臨床試験の結果では、入院と死亡の確立を7割減少させるという効果が確認さされており、既にアメリカなどで緊急使用許可を取得している薬です。

日本での使用が承認された場合は、中外製薬は2021年分の国内への製造供給を行う事ですでに日本政府と合意しているとの事です。

 29日は寄り付き直後の4640円から、株価は急降下して4375円まで365円も急降下した後少し戻して4402円で引けております。

また30日も朝は買い優勢で4472円で寄付いた後、9時17分時点では、29日の終値の4402円あたりを推移しております。

しかし、上記の中外製薬の業績推移表を見てみると、今回の新型コロナウイルスの治療薬のニュースを除いても、業績は毎年着実に伸びている事に改めて気づかされます。

まずは、売上高ですが、4年間で44%増収、経常利益では何と2.6倍になっている事に気づかされます。

配当金も18年度の28.7円から二倍以上の60円とすることが予想されており、これはかなりの高成長企業であるという実態が見えてきます。

中外製薬は、外資の大手製薬ロッシュの傘下企業であり、一般に売り出されている医薬品の取扱いはしておらず、医師の処方箋が必要な医療用の医薬品に特化した企業です。

『革新的な医薬品とサービスの提供を通じて、新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献します』と言うのが経営理念で、新薬開発力の非常に高い会社です。

国内では開発した新薬の特許が切れる医薬品が数多く出てきており苦戦を強いられております。

ただし『アクテムラ』という薬でロシュでの販売量が予想以上に伸びており輸出量が増加し、また血友病薬のロイヤルティも堅調に推移しており、2021年度は最高益を計上の予定です。

今回話題になっているコロナ肺炎薬候補の『アクテムラ』はロシュで実施している投薬治験で効果が確認されなくても、国内の医師主導での大規模治験では有効性示しております。

従がって、今年中に申請が認可される見通しとなっています。

また、今回話題となっている「抗体カクテル療法」の点滴薬も認可は時間の問題だと言われていました。

従がって、「抗体カクテル療法」の点滴薬の申請の発表日の後、株価は大商いで値を飛ばして寄り付きましが、その後は利益確定に押されてほぼ下落の一途を辿ったという訳です。

一方企業的価値という観点からは、新薬開発に特化した技術力には定評があります。

創薬技術は、開発段階の自社創製品数は16品目にも及び67本、研究実績に関する

論文・学会発表数は67本、特許保有件数は5,366 件と業界でも突出した実績です。

2016年から2020年に新たに研究開発に投じた金額は2,547億円にも達しています。

また、売上利益収益率は38.28%、ROEは23.42と突出した稼ぐ力を持っており、製薬業界というセクターの中でもトップクラスの収益性と成長性を堅持しています。

株価は、その成長性を織り込みコロナ感染前の1月12日には6435円の高値となっておりましたが、その後は下落に転じて5月13日には3898円まで急落をしております。

そして他銘柄がコロナ後の復活を織り込むように勢いよく上昇していく中、中外製薬は下落の一途を辿り5月13日には3898円まで売られました。

そして、4月27日に一目均衡表の遅行線が株価を突破し、その後は上昇トレンドに乗ったかのように見えましたが、6月16日から雲の上限に頭を押さえられまた下落しました。

しかし、6月21日の4082円をボトムとして6月30日には4640円まで上昇しました。

これは、一目均衡表上は、基準線を転換線が鵜を抜けし、雲の上に抜けた三役好転をしており、ボリンジャーバンドを見るとバンドが上向きに広がり始めています。

業績は急回復しているのに、コロナ後の高値からはまだ2400円程度低迷した状態にあり、新薬のニュースは折込済であったかも知れませんが、相対的に大きな出遅感が顕著です。

30日の寄付きも、以外と4472円と高く始まりましたが、29日と同様すぐに売りに押されて29日の終値より少し高い位置で推移しております。

雇用統計が2日に発表されましたが、コロナ感染の拡大はまた日本も含め世界でインド株の感染がぶり返しているようです。

従がって、『アクテムラ』の好調は維持していき、2021年12月期の業績は前回4月22日の発表時よりも上振れする可能性が高いと推測されます。

RSIも上昇に転じており、チャート的には、株価は下落トレンドから上昇トレンドに転換した可能性が充分に有ります。

勿論だましの可能性も有りますが、相対的に株価は業績が良いのに売られ過ぎている感は否めなく、上値の余地は時間はかかりそうですが大きいと思います。

また、雇用統計の発表を通過してから、全体相場がどう動くかは全く分かりませんが、中外製薬については、短期的にも買ってみたい銘柄だと思っています。

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