マルマエは業績上方修正により一時的に材料出尽くし感から売られ過ぎ

今回紹介するマルマエは、半導体やFPD(ラットパネルディスプレイ)製造装置の要の部分であるパーツを製造している半導体製造装置メーカーです。

真空パーツの製造は、非常に高い精度や耐久性が求められ、それに応じて高い技術が必要とさる部品なのですが、一定期間で取り換えなければならない消耗品でもあります。

従って、半導体不足といわれている現在は受注が通常より非常に多くなっており、またこの現象はまだまだ解消される見通しすら立っていない状況にあり、市況の高値は続いていくと予想致します。

そして同社は、好調な業績を背景に6月30日に、2021年8月期の収益の上方修正を行いましたが、株価は材料出尽くし感から314円安と急落してしまいました。

そして、次の日には2035円まで続いて売られましたが、それから急速に下げ幅を縮めて20138円まで値を戻して22円安で引けております

その点が、今回この銘柄を紹介させて頂く最大の理由です。

ボリンジャーバンドを表示しておりますが、+1σの位置から2日間で大幅下落して、-2σの位置で株価は下げ止まり、長い下髭の陽線を描いております。

明日の寄り付きがどうなるかは分かりませんが、下落の値幅が大きかった分たったの2日間で上昇トレンド中の株価調整をしてしまった可能性が高いと思っています。

さて、そのマルマエですが、液晶、半導体、太陽電池製造装置を製造している精密部品加工メーカーであり、半導体投資拡大が追い風となって急速に業績を伸ばしています。

そのセグメント別の売上高は、半導体関連部品73%、FPD関連部品24%、その他3%となっており、約7割が半導体の関連部品で占められています。

その部品は下図のように、機械加工、ユニット組立、複雑形状、EBW溶接、深穴、丸物と多岐に渡っており、しかも消耗品が多く新規受注の他にも繰り返しの受注が発生します。

 同社の強みは高い生産性に有りますが、それは技術者一人ひとりの持っている製造の蓄積されたノウハウ、同業他社を凌駕する生産量、他工程の一括生産で可能となっています。

 また、製造は国内の出水事業所(鹿児島県)、高尾野事業所(鹿児島県8工場が稼働中)、関東事業所の3拠点で行っており、日本国内での生産にこだわっている企業でもあります。

その業績は、21年8月期から22年8月期にかけて、売上が50億円からが70億円へと40%拡大し経常利益は96%増益となる見通しであり、過去最高利益を連続で更新する予定です。

売上高が100億円未満、従業員数が142名と中小企業の範疇には有りますが、2006年に東証1部に上場してから11年間で、5.6倍増収の成長企業であり、2019年8月期に12%減益になった以外の年度は全て増収増益を達成しております。

また、7月2日の株価でPERを計算すると19.3倍となっており、半導体というテックセクターで、これだけの成長性と収益性を兼ね備えた企業としてはかなりな割安感を感じます。

また、今後は特にFPD(ラットパネルディスプレイ)製造装置向けの部品で同業他社の撤退もあり、更に22年度は半導体装置向け好調続く見込みで有り最高純益を更新する予定です。  また、今期後半から半導体製造の新規顧客向けに出荷を開始する予定であり、その顧客への出荷は22年8月期前半から本格化する予定です。

人材の高技術に支えられている企業としては、平均年齢も37.7歳と若く、団塊の世代の退職による世代交代が順調に進んだ結果だとも言えます。

また、供給先は日本とアメリカが中心ですが、その出荷先で製造された半導体は、アメリカ、台湾、韓国、日本の大手半導体製造メーカへと出荷されています。

また、脱炭素化社会に向けて、2030年までに製造工程で消費する電力の為に、太陽光発電等へ継続的設備投資を行っていき、2019年8月期比で50%以上の電力を発電予定です。

また、売上高営業利益率は21年度で23.5%、ROEは15.5%と稼ぐ力の強い企業であると共に、自己資本比率は67.3%と財務体質の面でも健全性を保った企業と言えます。

株価の動きですが、3月9日に1145円のボトムを付け、5月に若干の調整課が有りましたが、それ以外は順調に上昇トレンドを継続して、6月18日に2541円の高値を付けました。

しかし、冒頭にも書きました様に6月30日に8月期の業績の上方修正の発表後、材料出尽くし感から株価は、2138円まで急落しております。

しかし、一目均衡表で見ても株価は基準線を一時は割り込んだものの長めの下髭を付けて基準線を回復しております。

また、オシオレーター系のRSIは売られ過ぎの20にタッチしており、過去の調整局面を見ても反発の可能性が高くなっていると思います。

しかし、時価総額が248億円と小型の銘柄であり、浮動株比率が22.5%と低い為短期間で株価が20%以上下落した様に、ボラティリティの高い銘柄であるとも言えます。

もし買うとすれば、7月5日の朝の寄り付き前の気配値の買注文が多く、7月2日の終値2138円を上回った気配値である場合に限り、寄りつき後の値動きを見てから買った方が良いと思います。

また、ボラティリティが高くなっているので、ロスカット基準をご自分で明確にルールを決めた上でのエントリーをお勧めいたします。

なお、来年から、東証1部、2部、ジャスダック、マザーズといった縛りが無くなり、時価総額や浮動株比率等で市場が再編成される事が東京取引所グループより発表されています。

マルマエの場合、時価総額が低く流動性の低い銘柄となっていますので、TOPIXに採用されるには、もっと大株主の株を売却する必要が有る銘柄だと思っています。

そういった観点からは、ファンダメンタルズを無視した需給による売りが出て来る可能性も十分に考えられます。

またまだ、影響が出るまでは1年以上もあり、また来年から1年間の猶予期間が設けられるそうなので、目先の需給にはあまり影響は無いものと思われます。

しかし、東証1部に上場している小型株は年内位にはどの銘柄も、上記のような理由で売りが需給的に出る可能性が高いと思います。

これは、信用取引をしている人にとっては空売りで儲けるチャンスでもあり、買うにしても売るにしても、そういった銘柄の上場市場の指定替えがある事は、頭の隅に入れておきましょう。

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