日機装は業績回復により株価の上昇余地大

今回紹介する日機装は、化学用精密ポンプ製造で世界首位の技術が売り物の会社です。

先日、本郵船が12隻の自動車運搬船を国内の造船所に発注したと言うニュースが流れましたが、その推進機関は電気駆動で有り、LNGを燃料とした電力で稼働します。

現在世界の景気はアメリカやヨーロッパを中心として大きく回復をしていますが、トヨタ自動車の売上がアメリカでGMを抜いたというニュースがつい先日流れておりました。

トヨタ、ホンダ、マツダのアメリカでの新車販売台数が前年比で70%を超える伸びをしているそうです。

それに伴って、現地生産では間に合わない自動車を国内で生産して、自動車運搬船でアメリカや中国、ヨーロッパへと輸出している訳です。

そのサプライチェーンが現在新型コロナウイルス感染等の影響で、港湾労働者不足から危機的な状態にあり、海上輸送運賃が高騰して海運株が年初から凄い上げ方をしています。

さてその船ですが、世界の物流の重量ベースでは99.7%を運ぶという現代社会にとっては無くてはならない輸送手段で有りますが、重油を燃料源としており世界中のCO2の約10%が船舶から排出されているという事実はあまり知られていません。

そこで、海運・造船メーカーはCO2削減の為に燃焼効率の良いLNGガスを燃料とした発電機を船に設置して、電気モーターによる推進機関を搭載した船舶を開発しています。

今回話題にのぼった12隻の自動車運搬船が正にそのLNG発電機を使用した船舶なのです。

もともと、ヨーロッパ等ではこのLNG発電機を使用した電気推進の客船を運航していたのですが、それは乗客に振動の少ない居住性を提供する為のものでした。

しかし、最近の地球温暖化対策の一環として、船舶の出す10%という温暖化ガスは無視できない存在となっており、どのようにすれば温暖化ガスの削減が可能かという研究を海運会社と造船メーカーとエンジンメーカーやその周辺機器メーカーと行って来ました。

そうして、LNGガスによる発電機で発電した電気推進船の開発が行われたという訳です。

この方法では、従来の重油によるディーゼルエンジンやタービンエンジンよりも40%もの温暖化ガスが削減でき、また有害な窒素化合物などの排出もゼロに出来ます。

LNGガスはマイナス263度という超低温での液化したガスを使用いたしますが、その発電エンジンはまるでプラントの様に複雑で有り、沢山のポンプ類が必要となります。

その特殊なポンプにはかなり高い技術力が必要で有り、日機装が世界一のシェアを誇っていて、今その需要が急拡大していて業績が上向いています。

船は陸上の電源を使う事が出来ませんので、1隻の船内でエネルギー源を様々な機器類に供給する必要が有ります。

従って、結論として燃焼効率の良いLNGガスを用いた発電が考え出されたという訳です。

この傾向は自動車運搬船だけでは無く、コンテナ船にも今後は使われるでしょう。

そうなると、自動車運搬船の隻数の100倍程度の船舶がLNGガス発電、電気推進船となって行く訳であり、それに付随する日機装のポンプ類の需要は爆発的に増加をするでしょう。

まだ、実用化はしていませんが、脱炭素化社会の中では避けて通れない道であり、まもなく実現するものと予想されています。

その話題がニュースとなって出て来る前に出来れば、日機装のような関連メーカーの株を買っておきたいものです。

さて、その日機装ですが、化学用精密ポンプ世界首位、人工腎臓もトップシェア、ナノテクのロジーや、航空機エンジン部材も取り扱っております。

先日エアバスの受注やボーイングの受注等もニュースになっていましたが、今後は低迷していた航空部門の売り上げが回復する可能性が高くなっています。 

日機装のセグメント別の売上高は、工業部門58%、医療部門42%となっており、その内の61%が海外での売上となっています。

前述の様に、船舶向けLNG用ポンプの引き合いが急増しているほか、医療部門では透析装置の需要が回復顕著となっています。

また、新型コロナウイルス感染予防策としての、深紫外線LED技術を活用したヘルスケア事業の部門が好調に推移しており全体業績を押し上げております。

2021年12月に計画していた上期計画の営業利益30億円に対する、実際の進捗率は9割を超えており、8月12日に発表される中間決算では業績の上方修正がされる予想です。

また、営業利益率も7%台に達しており、前年同期実績に比べ大幅な改善をみせています。

2021年夏号の会社四季報予測では、21年度は15%増収、14%増益、22年度は26%増収、41%増益の予想であり、22年度のEPSで計算したPERは8.5倍とかなり割安です。

また、5月26日には、みずほ証券がレーティングを買いとして、目標株価を1600円→1700円に引き上げております。

株価は、3月18日に高値1257円を付けた後、高値と下値を共に切り上げていく三角持ち合いの形状をしております。

現在は、一目均衡表では株価は基準線、転換線、抵抗帯(雲)の下の位置にあり、チャート的には上昇トレンドに入るにはもう少し時間がかかりそうです。

しかし、モメンタムも0を超えて上向いており、5月26日から続いている下落トレンドは、終了を向かえている様にも見えます。

大きな意味での、脱炭素関連銘柄でもあり、人気化すると今年の1月から3月に見せたような大きな上昇が期待出来ると考えております。

直近での株価の急回復は見込みづらいですが、株価の安い今が下値不安も少なく仕込み時だと判断いたします。

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